株式会社千代田設備 技能五輪への挑戦

技能五輪国際大会の様子

技能五輪国際大会

国際大会フォトコレクション

技能五輪国際大会~入賞者インタビュー~

先輩に鍛えて頂いた実力が世界で通用すると感じた

清水龍二

  • 平成26年:技能五輪全国大会優勝
  • 平成27年:技能五輪国際大会3位
インタビューを読む

日本から遠く離れたブラジルでの開催ですが、長い練習期間を乗り越えた自信と会社のみなさんはじめ多くの方に支えて頂いた感謝の気持ちで、大会を迎えることができました。

競技一日目
初日は作品全体の材料拾いと発注から始め、欧米で広く普及しているタオルウォーマーの配管とヒーティング配管の一部を行いました。ヒーティング配管のパイプが足りず追加の材料支給を受けてしまいましたが、その後は気持ちを切り替えて作業を終えました。

競技二日目
2日目の目標はヒーティング配管の完成でした。大きなミスもなく時間的にも余裕を持って作業を終えましたが、先急ぎしてシールテープなど細かなチェックを省いてしまう悪い癖が出てしまい悔いが残りました。

競技三日目
3日目は給水給湯ガス配管を行いました。施工方法の違いで大変苦労した部分で、寸法を合わせられない部分が3か所出てしまいました。シャワー器具取り付け方法も現地直前練習で完全には習得できず、結果的に相当の時間を使い予定遅れで終りました。

競技四日目
最終日の競技時間は2時間50分、前日の遅れを挽回するためミスや迷いは許されませんでした。エキスパートの助言をもとに効率的に時間を使い、最後は作品の補正や作業場所の清掃など余裕をもって終ることができました。

大会結果については、目指した金メダルは取れませんでしたが、表彰台に立てた時は嬉しさでいっぱいでした。この銅メダルは、自分ひとりで取ったものではありません。いままで指導し支えてくださった方々に感謝し、この挑戦をさせてくれた会社に入れたことを嬉しく思っています。本当にありがとうございました。

配管競技の入賞選手と記念撮影
大会表彰式
課題に取り組む清水
緊張と充実の技能五輪国際大会を終えて

本田翔一

  • 平成22年:技能五輪全国大会優勝
  • 平成23年:技能五輪国際大会4位
インタビューを読む

私自身、初めての海外ということもあり、競技に対する不安もさることながら、海外に対する不安もかなりありましたね。しかし、同じ境遇の日本代表メンバーたちと数日を過ごすうちに不安は薄れ、競技前には期待に変わっていきました。

<競技一日目>
競技初日の課題は、A・Bモジュールの2つのパターンを合わせて12時間という時間的には少し厳しい課題でした。大会本番ということもあり、いつもより慎重に作業をしたら、初日は少し遅れ気味のスタートとなってしまいました。

<競技二日目>
2日目は初日の続きからで、この日はいかに早く課題のタワーブリッジを完成させられるかが勝負でした。少し遅れ気味の中、自分のイメージした時間でタワーブリッジが完成し、次の排水モジュールも何とか時間内に完成することができました。

<競技三日目>
3日目は、初日・2日目とは打って変わって、時間的にはかなり余裕があるモジュールになりました。2日間、時間にばかり追われて大会を楽しめませんでしたので、3日目は気持ちを切り換え、大会を楽しむように作業を行えましたね。その結果、この日は1時間以上も時間を余してフィニッシュすることができました。

<競技四日目>
最終日は、チームチャレンジという少し変わったことを行いました。今までの国際大会にはなかったものではないでしょうか。4チームほどに分かれて、チームメンバーと一緒になって、ソーラーパネルの銅管配管をしたんです。世界各国の選手が3日間の技能を競い合った後に、言葉は違えど、配管を通じてお互いにコミュニケーションがとれたことは楽しかったですね。昨日までのピリピリした空気とは違い、みんな楽しそうに作業を行っていました。

大会の結果については、あと一歩でメダルということで、正直なところ、悔いがないとは言えませんが、二度と体験出来ることのない貴重な思い出を得ることができました。今まで支えてくださった方々に本当に感謝いたします。1年間という長い間、指導し、支えてくださった皆様、本当に有難うございました。

ロンドン大会会場
大会本番いつもより慎重に作業する本田
共に戦った選手と記念撮影
本気で取り組めば結果は必ず付いてくる。技能五輪を通じて、やる気がもたらす効果を改めて実感しました。

遠間潔寿

  • 平成18年:技能五輪全国大会優勝
  • 平成19年:技能五輪国際大会2位
インタビューを読む

私は父が配管工事業を営んでいたこともあって、自分も配管の仕事がしたいと工業高校の設備科に進学しました。技能五輪の存在を知ったのは、2003年に新潟市で行われていた技能五輪の全国大会がきっかけでした。さまざまな職種の人たちが技を競い、それを客席から応援する、その熱気に包まれた会場の様子に感動しましたね。何より自分が目指している配管が競技種目にあったことがうれしかった。父がずっとやってきた仕事、そして自分が目指している仕事は、技術を競うべき価値のある仕事なんだと、配管という仕事に改めて誇りを持ちました。そしてこのときの配管部門で優勝したのが千代田設備の選手だったんです。新潟の企業が、自分が目指している配管の部門で優勝した、そのことも大きなモチベーションとなって、このときから自分も将来技能五輪に出たいと思うようになりました。そして高校卒業後、就職先として、自分が技能五輪を目指すきっかけとなった優勝者を輩出した千代田設備に入社したのです。

入社後は技能五輪に出ることを胸に抱きつつ、多くの先輩作業者の皆さんから知識や技術を学びました。そして念願かなって入社2年目に技能五輪に出るチャンスをもらいました。結果は2位。とても悔しかったですね。最初は大会に出ることが目標だったのに、仕事やトレーニングを通じて、いつの間にか、単に技能五輪に出たいという想いからメダルを取りたいという想いに変わってきていたんだと思います。そしてその時味わった悔しさから、これまで以上にもっと技術を高めようという意識が高まりましたね。大会以降、さらに日々の仕事の中で自ら努力し、また先輩たちからもさまざまな技術を積極的に学ぶようになりました。

そして翌年、再度技能五輪に挑戦。前回の敗退後学んだ技術、知識を活かすチャンスをいただき、それを出し切った結果、金メダルを取ることができました。そしてその結果が評価され技能五輪国際大会にも出場。結果は残念ながら金メダルに一歩及ばず銀メダルでしたが、配管の技術で世界と戦い、2位になったことは自分にとって大変貴重な経験であり、とても大きな自信になりました。日々の仕事にもますます誇りを持つようになりましたし、世界2位という結果に恥じない仕事をしよう、後輩たちにも見本となるような仕事をしようという意識も高まり、そのいい意味でのプレッシャーが、仕事へのモチベーションにもつながっていると思います。

このように技能五輪への挑戦は、技術的な成長はもちろん、精神的にも成長させてくれる大きな経験でした。また、このような成長を期待して、積極的に技能五輪にチャレンジさせてくれる千代田設備に入って本当に良かった。今後は、ますますこの経験を活かして、会社が期待する人員になるべく努力していきたいですし、そして近い将来には、自分をメダリストへ育ててくれた先輩たちのように、自分もいずれコーチとなって後輩たちを技能五輪で優勝するような選手に育てたい。そのために、これから日々の仕事の中でもっともっとさまざまな技術を学んでいきたいと思っています。

平成19年に行われた技能五輪国際大会表彰式にて(左が遠間)
平成19年に行われた技能五輪世界大会にて。それまでの練習の成果を活かし、課題に取り組む。
国際大会で見事2位に輝いた競技作品

全国大会ワンポイント・アドバイス

本番で実力を発揮するために…
集中力とやる気を切らさずやり抜く
出場した国際大会を楽しむために…
語学力があれば他国選手とのコミュニケーションも
スムーズになるが、大事なのは自分から行動すること

国際大会Q&A

国際大会ってどんな大会ですか
青年技能者の技能向上や国際交流などを目的として60近い国と地域が集まり2年ごとに開催されている、技能者のオリンピックのようなものです
国際大会の参加資格はありますか
大会開催の年に22歳以下で、前年に行われる技能五輪全国大会で優秀な成績を収めた者の中から各職種1名又は1チームが選ばれます。複数回の出場はできませんチャンスは一生に一度、過去6回世界大会へ選手を輩出している千代田設備から是非チャレンジして下さい
競技をする上で、言葉の壁は問題になりませんでしたか
通訳もエキスパートもいて問題はありませんでした
専門用語などを訳す場合は、こちらも通訳さんも苦労しましたが、パートナーとなって一緒に頑張りました
国際交流の面からすると言葉が分かれば、もっと楽しくやれたのかなと思いました
※エキスパート(競技委員)は、選手の企業で決める
国際大会の準備はどのようにスタートしたのですか
会社が中央協会と連絡をとり、エキスパートが国際団体(WSI)と連絡を取り合いながらスケジュールやトレーニングなど準備をすすめていきます
おおまかなスケジュールを教えてください
国内大会で出場権利を得たら、すぐに基本練習を開始します
大会3ヶ月前に参考課題が発表されたら、課題練習になります
1ヶ月前には工具などを現地に送ります
一週間前には日本選手団として現地に出発します
競技は4日間で行われます
大会後現地で1日ほど観光を兼ねた懇親会があります
いちばん苦労したことはなんですか
4日間の競技の間、緊張感を切らさずに練習の成果を出し切ることです
大会本番中、緊張しましたか
外国や大会の雰囲気にのまれた部分と日本代表として背負うものが大きく緊張しました
他の選手たちを見て、どう思いましたか
国を代表する選手として競技ではライバルですが、同じ職業の人同士仲良くなった人もいます
結果発表の瞬間のことを教えてください
「ああすればもっとよかった」という思いはありましたが、金メダルじゃなかった悔しさより表彰台に立てた事が素直に嬉しかったです
国際大会を終えて、何を得ましたか 思い出してみて、心に深く感じた事はありますか
表彰台に立ったのは自分ですが、ここまで来られたのは多くの人に支えられて今の自分があることを深く感じました
この事を出発点にして自分も周りを支えられるように大きく成長したいと思っています
そして今後出場する後輩に金メダルの夢を託したいです